2016年2月3日水曜日

2月3日の劇的メタルは人間椅子の和嶋慎治!

今回の劇的メタルは新作「怪談 そして死とエロス」をリリースする人間椅子よりギター&ボーカルの和嶋慎治さんにお越しいただきました!!!


今回のアルバムは、何と通算19枚目のオリジナル・アルバム。不撓不屈の活動を続ける人間椅子が今回のアルバムに何を込めたのか、たっぷりと語って頂きました。

ちなみに新作は初回盤と通常盤でジャケットが異なるそうな。さー違いはわかりますか?

 限定盤                              通常盤



アルバムコンセプトとして下記のコメントが発表されておりますので、掲載しておきますね。

多くの人は怖い話が好きです。小説、漫画、映画‥‥拒否反応のある方もいるでしょうが、程度の差こそあれ、大概の人は何かしらの恐怖を求めるようです。なぜ怖いモノに惹かれるのでしょうか。あまり深く考えずに、ただドキドキハラハラしたい、仮にそうだとしても、おそらく人は怪異な事柄に、彼岸からの声、死の影を感じ取っているのです。そうして自らの生の確認を行なうのです。 歳を重ねるにしたがい、ひとは嫌でも死を意識するようになっていきます。

もしかしたら作り物の怖い話に興味などなくなっているかもしれません。それでも代わりにせっせと墓参りをしたり、仏壇に手を合わせたり、己の墓を買ったり、死に寄り添った生活をするようになっていきます。若い人は、自分に死が訪れるなんてゆめゆめ思いません。墓参りなんか面倒なだけです。ですが怪談は大好き。わざわざ心霊スポットに出掛けたりもします。いずれにしろ、生と表裏一体の死を観想することにより、人は生の有り難さを感得するのだといえます。
 本来死がタブーであるように、エロスもまたタブーです。エロスを突き詰めれば死につながる‥‥といったしち面倒くさい話しはさておいて、ここでは、横溢する生にとってともに不可分であるというに留めます。そもそもエロスの観念なくして芸術などあり得ませんし、その健全な発露がなかったら我々は存在してさえいないのですから。

人間椅子のニューアルバムのタイトルを、「怪談─そして死とエロス―」としました。見ただけでおおよそ見当がつくように、あえて難解な文字は避けました。(曲自体は平易にするつもりはありません)怪談といっても、ある種の都市伝説にみるようないたずらに生理的嫌悪を煽るもの、興味本位的なものではなく、生への気づきを促してくれるようなものにしたいと思っています。例えば小泉八雲の美しい怪談のような。岡本綺堂の情緒ある語り口のような。
 エロスはちとやっかいですが、単なる欲情、凡庸な恋物語に堕さない、機微あるもの、非日常的なものを目指したいところです。

すなわち、人間椅子の持ち味であるホラーテイストをより推し進めたものになるかと思います。

和嶋慎治/人間椅子





では、どうぞ~!!!





キャプテン和田の劇的メタル